大学4年生の日記

大学4年生となったわたしが思うことをただ書いていきます。

2020/4/9 オタク

世間一般の人から見たら私はアイドルオタクと言われる類のやつだと思う。推しメン(好きなメンバー)がいて、握手会に参加し、せこせこと買い込んだグッズを身につけてライブに参戦する。自分でこれを書いてても、まさに俺はオタクってやつだなーと思う。

 

そう。1人でいる時は自分のことをオタクだと認めることができるのである。

 

しかし、いざ握手会やライブ会場に足を運んで自分の仲間であるオタクたちを見るとふつふつと湧き上がってくる感情がある。

「俺はこいつらとは違う。オタクじゃねえ。俺はファンだ。」

 

たぶんこれは同族嫌悪ってやつだろう。自分で身をもって経験しているからわかるのだが、アイドルオタクは総じて気持ちが悪い。私は欅坂46が大好きなのだが、欅坂46のオタク達は、他のグループのオタクから「おしゃれでイケメンなオタクが多い。ってかオタクっぽくないやつの方が多い」とか言われることがある。

 

いやいや。まったくの見当違いである。確かに目をうすーくして見ればイケメンっぽいやつはいるが、現実世界ではメンバーはおろか、女の子になんか見向きもされないような顔のやつが9割9分である。

 

「人間は顔じゃない」

人間は顔じゃない。私もこの言葉を希望に生きている1人ではあるが、会場にいる雰囲気イケメンっぽくしてるやつらの全員が顔以外にも全くと言って取り柄がない。そう。体がヒョロヒョロなのだ。

 

昔、握手会の会場でヒョロヒョロでチビな雰囲気イケメンオタクに絡まれたことがある。

私は、友人と2人で横並びになって話をしながら通路を歩いていた。そこにヒョロガリが後ろ歩きしながら私にぶつかってきたのである。(今思い返してもヒョロガリは当たり屋かなんかだったんじゃないかと思う)

 

小中高大と野球をしてきた私のフィジカルをなめてもらっちゃ困る。ヒョロガリは私に勝てるわけもなく吹っ飛んでいった。吹っ飛ぶ姿を見た私と友人は、口にこそ出さなかったが「謝る必要はないな」という結論に至ったのでそのまま会話を続けながら歩き続けた。

 

もしこれが私の地元だったら速攻で胸ぐらを掴み合い喧嘩になっていただろう。正直なことを言うと私も内心で「あー喧嘩になっちゃうのかな。人生初の殴り合いみたいなことになるのかな。」と考えていた。後々聞いたのだが、その時友人も同じことを想定したらしい。

 

しかし体感で30秒、現実世界では3秒経ってもヒョロガリから「おいテメー!」の声もなければ肩を掴まれて呼び止められることもない。おかしいぞ?と思った矢先にヒョロガリが震える声を振り絞って「ぉ、ぉおい!」と言った。ここからは推測だがヒョロガリは私たちが安全圏内まで移動するのを待ってから声を上げたんだろう。なんとも情けない…。本当にダサい…。キモい…。

 

「あーやっぱ俺ってヒョロガリみたいなキモくてダサいオタクとはちげえわ……。」

 

ソンナコトナイヨ。俺はあいつと同じでキモくてダサくて見っともないオタクだよ。

 

よく考えてみろ。大学生の男なんてのは毎晩、いろんな女を取っ替え引っ替えしてエンジョイするのが普通だ。でも、そういうことができないからアイドルに逃げたわけであって、もうその時点で俺は世間の人が思うキモくて痛くてダサいオタクなんだと早く気付けよ。

 

でも、そんなことを凌駕するぐらい推しメンはかわいいし、曲もダンスもいいのが欅坂46。まだまだオタクは辞められないんだろうなあ。

 

ソンナコトナイヨ

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